毎年秋に開催される「日本工芸週間」は、全国の作り手・企業・教育機関・研究者が集い、工芸の現在地と未来を語り合うプラットフォームです。
2025年のテーマは「工芸の素(もと)のもと ― 人・自然・道具」。
木・紙・土・漆といった日本の伝統素材を“文化資源(Heritage Resource)”として見つめ直し、素材・技・産地の関係を新たに結び直すことを目指しています。
会場は、東京・北の丸公園内の旧近衛師団司令部庁舎。歴史ある建築空間の中で、展示・実演・トークイベントが行われ、全国から集まった工芸家や企業、研究者がそれぞれの分野から素材との関わりを紹介します。
特に注目されるのは、「素材の未来」をテーマとした展示と対話のプログラムです。
伝統素材を起点に、デザイン・建築・ファッション・テクノロジー分野との協働が試みられ、工芸が社会や産業とどう結びついていくかが議論されます。
工芸は“モノをつくる文化”であると同時に、“関係をつくる文化”でもあります。
このイベントは、作り手・使い手・学び手が交差し、新しい価値観を共有する貴重な場になるでしょう。
開催概要
会期:2025年11月4日(火)〜11月6日(木)
会場:旧近衛師団司令部庁舎(東京都千代田区北の丸公園内)
主催:日本工芸週間実行委員会
公式サイト:https://craftweek.jp/